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64.「ふくせん福祉用具サービス計画書(選定提案)」の意義「ふくせん福祉用具サービス計画書」は、福祉用具サービス計画の作成が義務付けられる前から、現場の意見を踏まえて、ふくせんが独自に定め、普及を図ってきたものです。福祉用具サービス計画を作成することにより、下記のような効果があると考えられています。?利用者の状態を記録として残すことで、担当者や利用者、家族、介護支援専門員、その他のサービス提供者の情報共有や共通理解につなげることができる。?福祉用具選定の理由を明確にすることで、利用者の状態の変化に応じたモニタリングや機種変更がスムーズに行える。?福祉用具を利用する上での留意事項について幅広く共有でき、事故防止につながるほか、リスクマネジメントに役立てることができる。?情報収集などで利用者の状態像を把握し、文書化することで、福祉用具専門相談員のスキルアップにつなげることができる。従って福祉用具サービス計画の作成に至る検討プロセスを見える化することは、利用者や家族にとって以下のような意義があると考えられます。【利用者にとっての意義】?主体的に福祉用具を選択することができる。?選定の候補となった福祉用具の機能と、その全国平均貸与価格を確認できる。?福祉用具が選定されるプロセスが明確化され、記録に残されることにより、当該の商品が貸与品目として選定された理由を理解できる。?福祉用具専門相談員が、商品の機能や利用者のニーズや課題との整合を踏まえて、候補となる福祉用具を考えることで、利用者にとってより適切な福祉用具が貸与の候補として提案することができる。利用者にとっての意義を達成するために、福祉用具専門相談員として以下の事を行います。【福祉用具専門相談員が実施する内容】?専門職として適切な福祉用具を利用者に提案し、利用者が主体的に選定するプロセスを明確にする。?福祉用具の提案を行う際に、下記の事項を踏まえて用具を提案する。?「当該商品の全国平均貸与価格等の説明」?「機能や価格帯の異なる複数の商品の提示」?選定の候補となった福祉用具を一覧化し、利用者に示す。?「全国平均貸与価格の説明」「複数商品の提示」を適切に実施したことを記録として残す。