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6第2章「ふくせん福祉用具サービス計画書(選定提案)」の様式の検討1.様式の作成方針の検討「介護保険制度の見直しに関する意見」(平成28年12月9日社会保障審議会介護保険部会)において、利用者が適切に福祉用具を選択できるよう、「福祉用具専門相談員が、貸与しようとする商品の特徴や貸与価格に加え、当該商品の全国平均貸与価格等を利用者に説明することや、機能や価格帯の異なる複数の商品を提示することを義務づけることが適当である。」とされたことに対応するため、「ふくせん福祉用具サービス計画書」の標準様式の見直しを行った。見直しの方針として、@「ふくせん福祉用具サービス計画書(利用計画)」の様式を改変するA商品の選定プロセスを記載するシートを別途作成するの2案について検討を行った。「当該商品の全国平均貸与価格等を利用者に説明」すること、「機能や価格帯の異なる複数の商品の提示すること」に対応するために、@の方針をとった場合、計画書上にさらに多くの内容が記され、利用者にとってわかりにくくなることや、貸与事業者が使用しているシステム改修等、事業者負担が大きいことが想定されたため、現在の様式はできるだけ変更せず、A商品の選定プロセスを記載するシートを別途作成することとした。また、Aの様式を作成するにあたって、検討委員会等での議論の結果、下記の方針を決定した。?複数商品の提示や全国平均貸与価格の説明を行い、それらを対外的に証明し得る書類を作成する。?対外的な証明のための方法や様式は、特定のものに限定しない(本事業では、全国福祉用具専門相談員協会が標準的な様式を提案するが、事業者独自の様式や、現在の「ふくせん福祉用具サービス計画書」の様式に必要事項を記載する形もあり得る)。?「機能や価格帯の異なる複数の商品の提示」における『機能』とは、商品の選定を行う際に考慮すべき機能(function:物のはたらき・役割)をさすものとする。?候補として複数提示された商品はすべて記録する。?提案した商品の全国平均貸与価格等は、説明した内容とともに記録、保管する。?全国平均貸与価格や複数の商品の提示方法は、タッチパネル等のモバイル機器で提示することも想定できる。この場合には、利用者や利用者家族が自身で参照できるようにWebページのURL等を記載することが望ましい。